2019年11月に中国武漢で発見が確認された新型コロナウイルス(COVID-19)。
全世界へと感染拡大し、日本国内においても終息の目途はたっていない。
コロナの感染拡大は不動産業界にも多大なる影響を与えている。
紙媒体を使った業務や対面営業が中心である不動産会社にとって、
リモート営業やテレワークには苦戦を強いられているに違いない。
そこで今回は、コロナ禍での業務に課題を抱える不動産会社向けに展開されている業務支援サービスを3つほど紹介する。
通常時の業務においても、効率化や費用削減に役立つものばかりなので、知っておいて損はないだろう。
また各サービス、無償提供等のキャンペーンを実施しているので要チェックだ。
【不動産仲介業者向け】リモート営業支援サービス
(引用元:PR TIMES「不動産会社のリモート営業を支援、「フォレストPRO」を6月末まで無料提供」)
サービス名:「フォレストPRO」
運営元:株式会社オープンルーム
サービスURL(記事内情報元):https://forest.openrm.jp/products/pro.html
フォレストは、不動産仲介会社向けのオンライン型業務効率化サービスである。
PCさえあれば、在宅勤務の方でもオンライン上で物件提案における業務をすべて完結することができる。
図面広告の編集や帯替えが簡単にできる
「フォレストPRO」では図面広告内の他社情報を簡単に自社のものに置き換えること(帯替え)ができる。作業時間はたったの3秒。
また帯のサイズは3サイズに対応しており、ドラッグ&ペーストで自社の帯画像を簡単にアップロードできるので、作業時間も大幅に短縮できるかつ、オリジナルな帯を作成できる。
紙の物件情報を独自のデータベースに変換
AI-OCRにより、物件図面を瞬時に電子テキスト化し、自社のオリジナルデータベース内に取り込む。
これによって、紙や、ファイリングにて管理していた物件情報を便利かつ安全に保管できる。
また、複数図面の一括アップロード機能や、図面内におけるキーワード検索もできるため、
必要な情報にすぐたどり着く等、作業スピードの高速化につながる。
お客様専用ページの作成・ログの追跡
クラウド上にお客様毎の専用ページを作成し、簡単に物件情報を共有することができる。
また、ページ作成に必要なのは物件情報の選択と、お客様のメールアドレスだけ。
また、お客様がどの物件を気になっているかが把握できる「気になる」ボタン機能が装備されており、時期によってお客様の温度感を把握し、スムーズな追客をすることができる。
キャンペーン情報
名称:「フォレストPRO」リモート営業支援特別キャンペーン
受付期間:2020年6月1日お申し込み受付分まで
内容: 2020年6月30日まで通常、1ユーザーアカウントあたり月額2,980円(税別)で提供する「フォレストPRO」のフル機能を利用できる
(情報元:PR TIMES「不動産会社のリモート営業を支援、「フォレストPRO」を6月末まで無料提供」)
【賃貸管理会社向け】オンライン上で年中無休の内見受付サービス
(引用元:PR TIMES「新型コロナ業務支援で不動産賃貸仲介/管理支援のクラウドシステム4機能を無償提供」)
サービス名:「内見予約くん」
運営元:イタンジ株式会社
サービスURL(記事内情報元):https://bukkakun.com/cloud_chintai/naikenyoyakukun/lp
「内見予約くん」は、イタンジ社が提供する賃貸管理会社向けリーシング業務のワンストップサービスCloud ChintAIシリーズの一つであり、24時間365日、web上で内見予約を受付してくれるシステムである。
無駄な人件費や時間、労力の大幅改善が期待できる。
いつでも内見予約が可能に
「内見予約くん」は、web上で、365日24時間内見予約をすることができる。
これにより、今まで定休日や時間外に損失していた機会も取りこぼすことがなくなる。
さらに、内見予約がweb上で行われるため、その電話やFAX等の対応業務から人間を剥がすことができ、人件費、通信費ともにコストカットできる。
また、不正業者チェックのセキュリティも搭載しており、仲介会社が不動産免許を持っているか等、電話番号から自動チェックを行う。そのため、鍵情報の伝達も安心。
煩雑になりがちな内見予約管理をスムーズに
「内見予約くん」では、いつ、どの仲介会社から何件、内見予約が入ったのかカレンダーから確認できる予約状況の管理機能がある。
また、予約状況を集計・レポートし、自動でデータ化できるため、成果を可視化させることができ、オーナーの満足度アップも期待できる。
他メニューと併用で更に業務効率アップ
Cloud ChintAIシリーズには、「内見予約くん」以外にもリーシング業務を円滑に進めることができるサービスがある。
「申し込み受付くん」
入居希望者に対するWeb受付システム。申込書提出から審査までのやり取りがWeb上で行われるため、紙や、電話のコストを大幅に改善する。また、申込の進捗状況も一目でわかる。
「ぶっかくん」
物件確認の自動応答システム。物確対応の電話に24時間365日対応。電話対応時間を大幅にカットできるのに加え、機会損失を防ぐことができ、反響数の増加を見込める。
無償提供情報
内容: 内見予約WEB受付システム「内見予約くん」を含む4メニューの無償提供
提供条件: 新規導入の企業限定・先着50社・2020年5月末までに申し込みをした企業に対し、半年間無償提供
(情報元:PR TIMES「新型コロナ業務支援で不動産賃貸仲介/管理支援のクラウドシステム4機能を無償提供」)
【全不動産会社向け】定型業務をロボットが代行
(引用元:PR TIMES「全国の不動産会社を全力応援!テレワーク推進・不動産業界のDX推進!不動産会社向けRPAサービスを無償提供開始」)
サービス名:「RPAらくらくロボシリーズ」
運営元:株式会社いえらぶGROUP
サービスURL(記事内情報元):https://ielove-cloud.jp/service/rpa/
「RPAらくらくロボシリーズ」は、「いえらぶCLOUD」を提供するいえらぶGROUP社による不動産会社向けRPAサービスである。
「RPA」とは、「Robotic Process Automation」の略であり、パソコンの中のロボットが、人がパソコンで行う作業を代行して、効率化・自動化するシステムのことである。
「RPAらくらくロボシリーズ」では、不動産会社にとって不可欠な業務を自動化したサービスを圧倒的低コストで順次提供している。
業者間サイトからの物だしを自由化
「らくらく物出しロボ」では、指定した業者向けサイトをロボットが自動で確認し、自社のシステムに登録する仲介業者の業務を代行する。
これにより、多くのサイトを確認する手間と時間が大幅に短縮できるのに加え、手作業で発生するミスを削減できる。
物件コメントをロボットが入力
「らくらくコメント入力ロボ」は、ポータルサイトや自社サイトへ物件掲載する際に入力するコメントを、RPAが代わりに自動で入力する機能である。
また、RPAはコメントが未入力の物件を自動的に抽出することもできる。
さらに、コメントの入力は物件ごとに最適な文章が自動的に生成されるため、適切なコメントを考える負担もなくなる。
物件入力にかかる時間や、人的ミスを削減できるのに加え、物件掲載数や物件ごとの情報量も充実するため、コストカットと同時に反響数アップも期待できる。
キャンペーン情報
内容: 「RPAらくらくロボシリーズ」の無償提供
申込期間: 2020年5月1日~2020年5月31日
無償提供期間: 申込みより1ヶ月
(情報元:PR TIMES「全国の不動産会社を全力応援!テレワーク推進・不動産業界のDX推進!不動産会社向けRPAサービスを無償提供開始」)
最後に
今回は、コロナ禍における不動産会社のオンライン業務を支援する3つのサービスを紹介した。
冒頭でも述べたが、アナログな業務が主流の不動産会社にとって、
現在の状況はピンチかもしれない。しかし、物は考えようである。
この状況をピンチではなく、業務効率化・売上アップのチャンスだと思考を転換できた会社は、
そうでない会社に比べ大きく進化できることだろう。